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北川 民間で行われているプラン・ドゥ・シー(plan・do・see)というか、計画を立てて実行し、それを評価して、その結果でまた元に戻るといったサイクル型のマネジメントシステムですね。それが必要だろうと。たとえば、行政の現場はご存じのように予算主義です。でも、その予算がどう使われているかはほとんど忘れ去られています。まずこれを決算主義に変えました。

堀田 と言いますと?

北川 一番細かい単位で三重県では三二〇〇ほど事業がございました。でも、本当の必要性をゼロから見直す習慣がなかったんです。前例があるからとか、圧力団体が言ったからとか。だから、しっかりそれぞれを評価しようと。職員に「ああ、やっぱり自分で考えなきゃいけないな」と少しずつでも思ってもらえるように。

堀田 なるほど。まず、意識改革が必要だとくり返し指摘しながら、一方で、自然に意識改革が図れるようなシステムも考える。それもまず予算というところに手を付けられたのがすばらしいですね。すべての事業の一番根幹の部分ですから。

北川 私どもには財政課というのがありますが、そこが予算を押さえていて、一番権限が強い。でも「なぜ、財政課がそんなに強いのか、わからない」とはっきり申しました。

 

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