元気な高齢者が終いのすみかを考えはじめた
ここで、新たに立ち上がるグループホームをひとつご紹介してみよう。グループホーム『CO・CO(ココ)湘南台』(神奈川県藤沢市)は今年四月オープン予定(取材時)。部屋数は合計で一〇部屋、六〇歳代から八○歳代までの女性九人、男性一人の入居が決定している。「入居者の決定までには紆余曲折ありました。やっぱりやっていけそうにないと断念したり、入りたいのに身内の反対であきらめたり…。結局、事情が許す、気の合いそうな人同士が残りました」とコーディネーターであり入居者でもある西條節子さん(七〇歳)は振り返る。入居一時金は三七〇万円から四〇〇万円程度で、月々の負担金は一三万六〇〇〇円程度(家賃、夕食費、共益費等)。『COCO(ココ)湘南』という運営主体が別にあるが、あくまでも主役は入居者自身というスタンスを取る。配食や日常の家事援助などは市民団体と契約を結び、専従のスタッフは置かない。「まず、要介護にならない生活を送ることが大切」と西條さんは言い切る。