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3]の建物の小規模化は、民家の借り上げや小学校の余裕教室など公的施設の一室を開放して、日常生活の延長線上の中に世代間交流を取り入れたり、家庭的な雰囲気をつくっているというもの。

4]の家庭生活化は、特別に一日のスケジュールは決めずに、その日の状況や会話の中で、散歩に出かけたり、外食をしたり、歌を歌ってみたりと、高齢者が自宅で暮らしているのと同じような時の過ごし方をしていることが挙げられている。

5]の個別化は、公的サービスが「六五歳以上」「週に二回」といったさまざまな制約があるのに対し、年齢や障害による利用制限はなく、利用者一人ひとりの身体的・精神的状況に合わせた個別対応をしている点である。また、急な利用や時間延長も可能で、二四時間対応しているところもあるし、市町村を超えての利用もできる。さらに、利用者を高齢者に限ることなく、乳幼児や障害者までも受け入れているところもある。

6]の多機能化は、利用者一人ひとりの生活とその家族の生活の両方を支援するために、地域生活をするための必要なあらゆるサービスを開発・提供することをめざしているところが多いということだ。その結果、わずか週一回からはじめた宅老所が、要望に応えているうちにツーデイサービス(一泊二日)を毎日型にしたり、ショートステイや居住機能までももつ多機能型へと発展していった例もみられるという。

 

「宅老所・グループホーム全国ネットワーク」の発足は、各紙新聞で大きく報じられ、注目を浴びている。

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(99年1月29日付読売新聞から)

 

 

 

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