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2] 非接触型ICカードは、無線を使うためカードリーダーとの接触なしにデータの読み込み、書き込みが行える。カード内部にはICチップと、カードリーダーとのデータ交信及びカードヘの電源供給を行うためのアンテナコイルが埋め込まれている。接触端子を持たないため、接触型カードに比べて以下の点で優れている一方、周囲に電波が漏れることから、ICカードリーダライタとの間で交信するデータを暗号化するなど、漏洩対策が必要となる。

−接触端子を持たないため、汚れや埃等の耐環境性に優れている。

−リーダーから数cm〜数十cm離れてデータ交換可能であることから、操作性に優れる。

−カード表面全体に印刷できる(商品性の向上)。

非接触型ICカードの構造を図2-5に示す。

 

図2-5 非接触型ICカードの構造

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2-1-4 情報KIOSK端末

 

国民の側から行政側へのアクセス手段として考えられるものとして、企業や家庭といったプライベート用のパーソナルコンピュータと、自治体や郵便局のロビー等のパブリックスペースに設置された情報KIOSK端末があげられる。情報KIOSK端末も、結局のところ中身は一般的にパーソナルコンピュータではあるが、本人を確認するための磁気カードリーダ・ライタ、発券用プリンタ、入力操作を簡便にするためのタッチパネル等、いろいろな周辺機器を備え、一体型による設置スペースの最小化、情報機器に不慣れであったり、身体的なハンディキャップをもつ市民を含む不特定多数の利用者を対象とするための操作性向上、及びセキュリティの確保など、いろいろな工夫がなされている点が異なる。

これまで、こうしたパブリックスペースに設置され、各種自治体サービスを提供している端末として、住民票の写しや印鑑登録証明書の交付を目的とする自動交付機と、主に地域情報の提供を目的とする情報端末の二つがあるが、今後のワンストップサービスの実現と、限られた設置スペース、コスト、及び利用者の利便性の面から、これらの2タイプの端末は、物理的に一つの端末に統合され、かつ各々の端末で提供されていたサービスも別々のサービスとしてではなく連携され、さらに多様なサービスのメニュー揃えが行われるべきであり、ここで述べる「情報KIOSK端末」とは、そうした統合型端末を目指すものである。

 

 

 

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