9.2.7 怪我創傷
手当する人の手を清潔にして、流水で傷の部位をよく洗うこと。その後ガーゼか包帯を当てること。出血が激しい場合は止血を優先させること。
9.2.8 骨折
傷害を受けた部位を固定する。このとき、骨折した所を無理に真っ直ぐにしようとしてはいけない。患部をできるだけ動かさないように副木を当て固定して医療機関へ運ぶこと。
9.2.9 薬品による急性中毒
風通しのよいところに寝かせ、衣服を緩めること。作業衣服が薬液で汚染されているときはハサミ等で衣服を切り裂き、身体を清潔に洗ったうえ毛布等でくるみ、暖かくして医師の診察を受けること。医師がきたら必ず有害物の名称を報告すること。
注:薬品の性質等により応急処置の方法は異なるので、日頃取り扱う物質については習得しておくこと。
9.2.10 ガス中毒
風通しのよいところに寝かせること。衣服を緩めること。人工呼吸を行うこと。自力で呼吸するようになったら、茶、コーヒ等を与えること。
注:被災した者を救出する時は必ず保護具を着用して行い、被災者を新鮮な空気の場所に移すこと。
9.3 現場における救急処置のポイント
1] 症状を把握すること。
2] 自分にできる範囲のことを行うこと。
3] 予め、救急隊への連絡方法や処置の仕方を練習しておくこと。
9.4 災害が発生したときの緊急措置
災害が発生したときは、被災者の救出を最優先に行うが、同時に被害を最小限に止めるよう二次災害の防止に努めること。