8.1.2 酸素欠乏の防止
1] 換気
酸素欠乏による事故を防止するには、新鮮な空気で換気することが最も大切で、作業中はその場所の空気中の酸素濃度を18%以上に保つよう換気すること。
また、換気の効果は測定によって確かめ、酸素濃度が18%以上であることを確認して立ち入ること。
停電等で換気が中断した場合は、直ちに外部に退避すること。
換気には、自然による方法と機械による方法があるが、自然換気の場合は計画的に必要換気量を確保できないこと、効率のよい換気ができないこと、換気されないポケット部を残すことなど欠点が多いので、機械換気により実施することが大切である。
機械換気を行う場合は、次の点に留意すること。
ア.能力のある換気設備により換気する。
イ.送排気が短絡しないようにすると共に作業場所が均一に換気できるようにする。隅角や凹部等にも換気が及ぶようにすること。
ウ.新鮮な空気の吹出口をできる限り作業者の作業場所に近づけること。
エ.必要な動力源を確保しておくこと。
純酸素は爆発火災(火傷)や酸素中毒を起こす危険があるため、換気に使用しないこと。
2] 酸素濃度の測定
酸素濃度の測定に当たっては、次の点に留意すること。