人体内部の抵抗は印加電圧に関係なく、ほぼ500Ωである。そこで、電撃による危険性を考えるとき、人体の電気抵抗は接触時の状況によって変化するため、一般に、最悪状態を考えて500Ωが用いられる。
すでに述べたように、電撃の危険度は、電流によって決定され、電圧の大きさは二次的なものである。しかしながら、電源は一般に電圧値で表示されるため、電撃の危険度を電圧値で表示したほうが理解しやすい。大地に立っている人間が充電部に触れて電撃を受けた場合、人体に加わる電圧を接触電圧といい、人が接触する場合の状況に応じて、許容しうる接触電圧を表4.1.3に示す。