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2.6 4S

生産現場や事業所では整理、整頓、清掃、清潔を略して4Sと呼ぶ。4Sは、安全な職場、快適で健康な職場作りの基本的事項であり、4Sがきちんとできないと、

1] 生産性の低下……ムリ、ムダの発生、能率の低下、機械の故障、トラブルの発生、不良品の製造

2] 資源のムダ……原材料のムダ使い

3] 災害・職業病の発生……職場環境の悪化、作業行動に起因する災害の発生

4] 公害の発生……油、有害物質の流出、異常な臭気の発生等

5] 信用の喪失……不良品の納入、見学者の失望、作業者のモラール低下

等の問題が生じる。

 

2.6.1 整理・整頓

整理とは、不要又は不良品を破棄又は修理し、きちんと整えることで、無駄をなくすることであり、整頓とは、その所在が常に明確にされていることをいう。安全作業及び作業の効率化のために、常に整理・整頓に心がけること。

1] 用材、廃材の区別と整理をすること。

2] 道具、資機材等は使い易いように区分けし、便利な場所に、安全にきちんと収納すること。何が何処にあるかすぐ分かり、容易に取りだせる状態にしておくこと。

3] 重量及び形状に応じて、棚、台、箱、枠等適切に区分して収納すること。また、収納場所では運搬可能な通路空間を確保すること。

4] 物品の不安定な置き方や積み上げに注意し(高い所に荷を不安定に置いてないか、通路に平行に置いてあるか、荷崩れはしないか。)、荷崩れを生じないように歯止め、支柱で補強及びロープ掛けをしておくこと。特に、ダンボール箱内に品物が不規則な状態で入ったものは、ロープ掛けしても多くの場合、荷崩れを起こすので積み重ねしないこと。

5] 作業や運搬又は非常避難の妨害及び支障とならないように、消火栓、消火器、非常口、一般通路出入口、原動機、配電盤、スイッチボックス、危険有害物、担架等の付近に、物品を置かないこと。出入口の広さは十分確保されているか、障害物が無いか確認しておくこと。

 

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