(4) 第四段階 : (表示)
以上の処理されたデータは、CRTの映像の上にオーバーラップされ、ベクトル等のシンボルでその状態が表示されたり、LED等によるデータの表示、あるいは音によって観測者に知らされる。
第7章
(問1)
(1) レンジは6マイル又は12マイルにしておく。
(2) 利得及び輝度調整つまみは反時計方向一杯に回し、何も出ないようにしておく。また、STCも反時計方向一杯に回しておいて、全く抑制していない状態にしておく。
(3) 同調メーターを見ながら同調つまみをゆっくり回し、その振れが最大(最小)になるようにセットする。
(4) 輝度調整つまみをゆっくり回し、わずかにスイープが見えだす点にセットする。
(5) 利得調整つまみをゆっくり時計方向に回し、映像が現れ、さらにわずかにノイズが現れだす、その寸前にセットする。
(6) 最後にSTCつまみを時計方向にゆっくり回し、小物標(例えばブイや小舟)が海面反射の中で識別され、かつ、それが消える寸前より少し手前の所にセットする。
以上で最良点が得られるが、この調整は昼間と夜間とでは明るさが異なり、また、海面反射が強いときのSTCや利得の調整には十分な注意が必要である。
(問2)
注意事項 : 輝度調整つまみを反時計方向一杯に回しておくこと。
理由 : 次回にレーダーを動作させたとき、もし、スイーブ回路等に故障があると、(この故障は、レーダーをONからOFF又はOFFからONしたときに発生することが最も多い。)CRTの中心に輝点だけが現れる。これを長くそのままにしておくと、CRTの中心付近の蛍光面を焼いてしまうおそれがある。したがって、輝度調整つまみを反時計方向一杯に回しておけば、それを防ぐことができる。