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(ハ) 放射抵抗

送信空中線から電波が放射されるとその空中線には電波が流れ、入力側からみたときそこに抵抗があることになる。この抵抗を放射抵抗(Rr) といい、次式で表される。

 

234-1.gif

 

(ニ) 偏波

電波は、電界と磁界とが、進行方向に対して直角に発生し、進行方向には生じない。

この電界の向きと電波の進行方向が作る面を偏波面といい、次のように区分される。

(i) 直線偏波

時間的に一定な波を直線偏波という。更に、大地に対して電界が垂直な場合を垂直偏波、水平な場合を水平偏波という。

したがって、電波を受信する場合、垂直偏波の電波に対しては垂直空中線を、水平偏波の場合には水平空中線を用いなければならない。

普通、航海用レーダーで使用されている電波は水平偏波である。

(ii) 円偏波

一波長の間に電界が右廻り又は左廻りに 360°旋回しながら進行する電波を円偏波という。

円偏波は雨や雪の反射によって妨害を受けることが少ないので、航海用レーダーにも装備されることがある。ただし、3(cm)波レーダーの場合には、円偏波のレーダーを装備しても、法律によって水平偏波も放射できるようにしておかなければならないとされている。

 

(問3)

(イ) 絶対利得

 

 

 

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