(問2)
(イ) 空中線利得
空中線を送受信に用いるとき、任意の方向へどの程度の電力を放射あるいは吸収するかを基準空中線と比較したものを空中線利得という。これは指向性空中線の良否を示す目安となるもので、利得の大きい空中線ほど目的方向へ電波を集中して放射することができる。
なお、空中線利得は基準空中線の種類によっていろいろと分類されるが、一般に絶対利得と相対利得とが用いられる。
(ロ) 指向特性
空中線から放射される電波は、必ずしも各方向に一様な強さで放射されるわけではない。
方向によって、送信空中線からの放射電界又は受信空中線へ誘起する電圧が異なる特性を、空中線の指向特性という。
この指向特性は、大地に対して垂直な面を垂直指向、水平な面を持つものを水平指向特性という。
図は航海用レーダーの場合の水平面指向性を示す。