図8・25は雪やあられによる同様の減少を同じ三つの物標で示してある。前の図と比較をすると降雨量が増加しても、電波の減衰はあまり増加しないのに、雪の反射は雪の粒が大きくなると大きくなる。このことは降雨時の温度も影響を持つことになる。
図8・26は霧による物標の探知距離を、視程を横軸に目盛ってある。霧の場合は温度により減衰がかなり変化をするので極地方の霧(0℃)、温帯(16℃)、さらに熱帯(25〜30℃)の三つの曲線に分けて三つの物標について示してある。視程が50〜100m以下にならないと目立った探知距離の減少がないことがこの図から分かる。