この突入電流が最大となるのはスターからデルタに切替えた際、電動機の固定子巻線に残存している電圧と電源電圧の位相差が180°となり固定子巻線の残存電圧と電源電圧が重畳されて電動機に加わった場合である。
従って、スターデルタ始動の場合はスターからデルタに切替える際タイマーにより固定子巻線の残存電圧が消滅するのを待って全電圧に切替え突入電流が過大となることを避ける方法が一般的にとられている。
スターで始動した場合の始動電流及び始動トルクがデルタで始動した場合の 1/3となる理由は次のとおりである。
図2.18はスター結線の電動機を示し図2.19はデルタ結線の電動機を示す。