この曲線を正弦波曲線(サインカーブ sine curve)という。
以上は解析的に説明したが、次のように作図的に考えてもよい。図7・3(a)において、Oを中心として腕OAが反時計式に回転しOAの正射影ABの長さが変わるが、その変り方を回転角に対応して描けば図7・3(b)のような曲線となる。よってこの曲線を正弦波曲線(サインカーブ)という。
そこで、図7・2の交流発電機の誘導起電力の波形と図7・3における正弦波曲線とは相似である。それ故に、この誘導起電力は正弦波曲線の式sinωtを用いる。
図7・2(b)において、誘導起電力の最大値をEmとし、瞬時電圧をeで表せば、次の式が交流電圧の式である。
e=Emsinωt〔V〕……(7・1)
また、瞬時電流をiで表せば、次の式が交流電流の式である。