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(3) 電流力

 

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図2・13

 

図2・13において(a)は導体A及びBに流れる電流が何れも同方向であり、(b)は導体Aと導体Bとでは流れる電流方向が互いに逆方向である。

この場合(a)では両方の導体は吸引し、(b)では両方の導体は反発する。このように平行導体間に流れる電流間に働く電磁力を特に電流力という。

これは、一方の電流がつくる磁力線(図ではA導体による。)と他方の電流(図ではB導体)との間の電磁力の作用と考えてよい。

応用例として短絡時の母線間の電流力及び電流力計形計器等がある。

 

2・4 電磁誘導・誘導起電力

 

2・4・1 電磁誘導

 

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図2・14

 

図2・14において(a)の場合は、磁石をコイルの中に出し入れさせると、コイルに起電圧が発生し、電流が流れ、検流計の指針が左右に振れる。また、(b)の場合は、NSの磁石の磁界中に導体を上下に動かすと導体に起電圧が発生し、電流が流れ、上記と同様に検流計の指針が左右に振れる。いずれの場合も、このように導体に磁束の変化を与える(又は導体が磁束を切るともいう。)と起電圧が発生することを電磁誘導といい、誘導される起電力を誘導起電力、流れる電流を誘導電流という。

 

 

 

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