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1] ノイズ対策の必要な機器などと接地線とは、幅30mm以上の銅帯で接続する。

2] 特に強いノイズを発生する機器の接地は、他の機器の接地線とは別に接地線を設けて、接地銅板のところで接続するようにする。

3] 複数の機器で構成される装置において一点接地を行う場合には、各構成機器間の接地接続には絶縁電線を使用する。(図10.10参照)

 

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図10.10 ノイズ対策を要する機器の接地

 

(3) 無線機器における接地

無線機器(送信機、受信機、航海用無線機器、計測機器など)の接地線には高周波電流が流れる場合があるので、接地線も空中線と同様に考えなければならない。

したがって、無線周波帯における有効な接地を行うためには、接地線のインピーダンスを極力小さくしなければならない。

(a) 接地銅板

接地銅板は水線下に設ける。大きさは0.2m2以上(例えば定尺銅板(1200mm×365mm)の1/2以上)とし、厚さは0.5mm以上とする。

(b) 主接地線

1] 主接地線には、厚さ0.5mm以上の銅帯を使用するが、銅帯幅などについては無線機メーカーと相談すること。

2] 機器の装備されている区画内に、できるだけ直線的に、かつ、最短距離で布設し、下端は接地銅板に確実に接続する。

3] 甲板や隔壁を貫通する場合は、貫通ボルトを使用せず、銅帯を連続させたほうがよい。

(c) 支接地線

1] 支接地線には銅帯を使用し、大きさは主接地線の1/2の幅とする。

2] 機器の設置されている区画内に布設し、主接地線に確実に接続する。

ただし、27MHz帯以上の無線機器のみを装備している場合には10.3.3(1)の接地でもよい。

 

 

 

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