(b) 陽極と防食対象の接続
FRP船の外板に取付けられた陽極と防食対象金属とを船内で図8.10のように電線を用いて接続する。なお、船内のビルジのかかる箇所や船底においては、SUS製のワイヤーを使用する。
プロペラとプロペラ軸は陽極と電気的に接続させる方法については、8.5.1(1)(c)と同様であるが、図8.7の船体への接地の代りに、図8.10のように配線する。
舵軸、軸受、プロペラ点検孔への配線の接続は、7.3.3の機器の接地工事による。なお、高速船で陽極をトランサムに取付ける場合があるが、航走中は陽極が露出して防食効果は発揮されないが、停泊中は陽極が没水するので防食される。