【理解のために】
I. 腹部外傷で重要なことは
1. 腹壁の貫通創や腸管の損傷などによって、腹膜炎を引き起こす。
2. 肝臓や脾臓が破裂したり、血管が傷つけられたために多量の出血があって、出血性ショックを引き起こすことである。
バイタルサインを時間を追って注意深くチェックしなければならない。
3. 背部や側面を打撲して、血尿が現れれば、腎臓破裂を疑う。
II. 出血性ショックの重症度の判定
脈拍が速くなり、皮膚は蒼白で冷たく、ときに冷汗があって、血圧が正常血圧よりも30mmHg以上下がった場合は、ショックとみなしてよい。