しかし家では、高校卒業までは単車は買わない、自動車の運転も一人ではだめ、夫か私が助手席に乗ることを約束させました。
土曜の夜になると「ママ明日は何処にドライブに行こうか、パパはどうね。」「ホアの好きな所でいいよ。」天草にしようか、阿蘇に行こうか、もう寝るまで大変でした。
彼の得意そうに運転する横顔を見ながら、幼い時から一緒に暮らしているような錯覚に落ちたことを思い出します。
高校三年に進級すると、特別進級クラスに入ることができました。このクラスは学年全体の1番から45番までを一クラスにして、早朝から課外授業があったようでした。
又生徒会の副会長にも推薦され、学校行事にも積極的に参加しました。
本人の希望は、上京して、理工系の大学に進みたい様子でしたので、東海大学工学部制御工学科を受験、見事合格いたしました。
私は中学、高校の6年間、無欠席で真面目に勉強にスポーツに努力したことを心から褒めて、今から大学の4年間、一人できちんと生活することが、あんたならできる、信じていると言葉に出して言いました。