ちょっとほっとしながら、階段を上ったり下りたりして遊んでいた1歳のYYと3歳のMN、それに、アンパンマンのビデオを見ていたTHを車に乗せ、順番に、ふとん力バーの交換や持ち物整理をしながら、それぞれの保育園に送り届ける。
いつもなら、これで、朝の慌ただしさが一段落というところだが、その日は、自律神経発作の持病をもつKHの病院の予約が入っていたので、そのまま、ちょっと離れたその病院まで車を回した。名前を呼ばれて診察室に入ったKHは、言葉足らずに時折の頭痛を訴えたり、だるさを訴えたり、手先のしびれを訴えたりしていたが、主治医の先生は、にこにこしていたKHの顔面が一瞬蒼白になったのを見て、脳波検査にカルテを回してくれた。本を読みながら廊下で待っていた私が、つい、うとうとし始めたころ検査が終わり、薬をもらって病院を出ると、もう12時を回っていた。
定時制高校生のKHは、この4月から昼間のアルバイトを始めていて、今日は1時からだというので、マックのハンバーガーを買って、車のなかで腹ごしらえをさせ、アルバイト先のコンビニまで送り届ける。