キャンディが養女になった時に私は、お母さんに「ねえ、お母さん、養女ってなあに。」と聞きました。すると、お母さんは、「養女っていうのはね、お父さん、お母さんがいない子どもが、子どものいないお父さん、お母さんの家の子どもになる子が養女って言うんだよ。本当はね、京子もそうなんだよ。この家の本当の子どもじゃないんだよ。孤児院から引き取って育てているんだよ。」と、いきなり言われてしまいましたが、私は全くショックな気持ちは無く、反対にアニメとはいえ、憧れのキャンディと同じだと思うと、同じという事だけでうれしさもあるぐらいとても単純に考えていました。柴崎家の養女と聞かされても何もなかったように毎日が過ぎていきました。私自身も別に気にするわけでもなく毎日が過ぎていったようです。
そして、私が5年生になった時に、お父さんとお母さんは、私が一人っ子では、可哀想と思い私に、「京子、弟か妹、欲しくない。」と、聞いてきたのです。私は、欲しくも欲しくもなくもなく、どっちでもよかったので、「どっちでもいいよ。」と、答えました。