丁度私達が疲れた時に、ビタミン剤を補給するように、心理的栄養剤、ビタミン剤がキューッと吸収できるような人に巡り会えると、大変な生きる意欲と力を発揮できますよね。そういう点で、里親の皆さん方は、基本的にはそのような子供の発達とか、適応とか、自立力をしっかり見据えて育てていく事のできる専門性は当然求められる訳ですよね。そこがある意味では親とは違う、里親とはいえ、実の親とは違うという部分があるかと思います。
これはどの時代でも、どの文化でも、或は世界的に見ても里親というのは、どこかに単にボランティアとしての部分でない所が必要な部分が備わっています。じゃその専門性をどう発揮するか、実は全国里親会の渥美会長が、これからの里親事業をどう推進していったらいいかという事で、検討会を開きたいという主旨で、さっきお話があったと思いますが、今年改めて里親推進事業検討会というのが設けられました。
私もその一員として加わりましたが、その中でもかなり強調したところです。具体的な姿でいいますと、非常に長期間に亘って子供を育てる里親、もし名称を具体的にいいますと、例えば、長期里親というふうな表現ではそういう部分がありますね。それから一ヶ月以内位集中して、子供をケアして今の専門性を背景に育てていく、例えば、短期里親という言葉があります。
さらに、今すでに全国的にはそれぞれに行われている部分がありますが、まだまだまったく日本では普及していない専門里親という言葉ですね、。例えば、提言の中で具体的にその役割についてふれています。
小さい時期の子供に集中して、子育てのエネルギーを注ぐ乳幼児里親とかですね。どんな人でも私達はもう遥かかなた過ぎ去ってしまいましたが、思春期、青年期、あの揺らぐ時期ですね、その時に、里親として里子に関わっていく思春期ぐらいから後の子供達への関わり方、これは大変難しいものを抱えていますね。その前の思春期里親とか心身に障害をもっている子供達を里子としている場合の障害児里親とか、学校へ行きたくないとか、様々な情緒障害的な背景問題をもっている子供達の為の情緒障害児里親とかですね。こういう部分を本当に拡げていく必要性を先ず出しています。
さらにファミリー里親とか親族里親、このようなものもここでいう児童福祉としての里親の役割、特に社会的養護を担う心理的親としての里親ということで、重視して指摘しております。
ファミリー里親とか、一般に児童養護施設と里親のやや折衷形態としてファミリーグループホームとかありますね。里親さんが御自分の家でもいいんですが、或はどこかきちんと一戸建にしろ、或はマンションでもいいですが、里親さんともう一人誰かそのような人が補助としてついて5〜6人の子供達をケアする、いわゆる私達はファミリー里親というふうな表現を使っていますが、里親の良い部分と施設の良い部分をもっと体系的に進めていく方法、これからは児童養護施設はどちらかというとファミリーグループホームとかですね、或はファミリー里親に踏み込める、そのようなシステムが可能性としてあります。
里親さんの側から見ても、それぞれのメリットを生かしていくという方法での部分があります。それをどう考えていったらよいか、本当にシステムとして、制度として考えていくにはどうしたらよいかという事がこの課題にある部分ですね。
二番目に子ども家庭福祉を担う社会的親としての里親、何よりもどのような場合も、里親の仕事というのはボランティア性が不可欠ですね。むしろ、その重要性というのはいくら強調しても強調し過ぎることはないと思います。先程申し上げました今のこの情況の中での子育て支援といいますと、里親の従来の制度や事業では、殆どこの部分はなかなか関わりが少なかったんですね。