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しかし具体的には、例えば一時里親、ショートスティ里親とか、或は保育里親、このような事をこれから進めていく必要があると思います。里親さん以外の部分では、乳児院も児童養護施設もかなり従来からその部分やっています。保育園も相当やっています。

これらの子育て支援は、もう一度申し上げましたが、先程お話した児童福祉法第一条のあの理念ですね、子育てにおける社会的責任を果たす最も重要な拠点であり、先駆的な部分なんですね。様々な関心と様々な子育て感を持って里親になろうとされ、或は里子を預かって一生懸命育てている。

その中に例えば、急にお母さんが病気で入院して子供の面倒がみられなくなった。お父さんは勤務があってとても面倒が見られません。という時になんとか一週間お願いできないでしょうか。これは今のどの地域、大都市圏だけでありませんね。いくらまだ三世帯家族とか、お婆ちゃん育児がまだまだ可能性のあるという地方でも、基本的には核家族の中で同じような問題を抱えている。全国的な調査を見てもよく分かる事なんですね。そういう点でいいますと、ちょっと子供を預かって大丈夫だよ、しっかり見守って育てていける部分、これが里親さんにも拡がる。これはかなり、行政はまだ助成とか補助が行なっていなところが多いですが、実際には、かなりそれこそボランティア的に行なっている里親さんもおられます。この部分がかなり、これから期待される部分です。

それからもう一つ、保育里親、これは実は制度上は御承知と思いますが、昼間里親ですね。昼間里親というのは、日本の児童福祉法ができて、里親養育、家庭養育制度ができた時からちゃんと入っているんですね。全国のいくつかの所では昼間里親的な役割を里親さんが担っているところがあります。今や本当に、子供の日中の保育サービスが様々な形で求められていますが、それだけではなくて、これだけの職業や業種、産業が発達して夜どうしても働かなくてはいけないという女性が特に増えてきていますね。昔は、夜働くというと、我々男達はすぐイコール「夜の蝶」とかいいます。ついそういうふうにしか受け止められない部分が結構あった訳ですね。

しかし、一番従来からありましたのは、交替勤務とか看護婦の仕事をしている方々の夜間の保育ニーズは大変ですね。病院やいろんな所でなんとか対応、しかしそれも限度があります。夜間ずーっと開いている保育園というのは、これはなかなか機能上も難しいです。そうしますと、夕方から翌朝迄預かるというふうな、例えばショートスティ里親とか、保育里親、特に保育は、もうどの時間帯でも何曜日この日だけ半日お願いしたいんだというような時に、保育里親というような役割を果たす、これが具体的な形での子育て支援としての子ども家庭福祉の役割でもある訳ですね。

どういうふうに進めていくか、今、保育ママさんと呼ばれている方達とか、それから家庭的な保育が色々拡がっています。むしろそのような人達が、ひょっとして保育里親制度が設けられたらその人達が里親さんになる可能性も一方ではあるんですよ。伝統的に、そういうのは里親じゃないとおっしゃる方もおられるかもしれませんが、今ずーっとお話してきた背景、状況を理解していただくと長期に亘って子供を預かってしっかり育てるだけが里親の仕事ではないんだということ、これは国際的に見ても様々な役割をフォスターペアレンツと言われる人達が行なっています。このあたりを一番今後重視する必要があるかと思います。

時間がだんだん迫ってきましたが、もう一つ申し上げたいと思いますが、三番目に子供の権利とか最善の利益に目を注ぐ里親、その擁護性。この擁護という言葉は日本語としてはなかなか馴みにくいものがありますが、子供が一生懸命この世に誕生して生きていく、幸せに生きていきたいという誰もが持っている子供の本質的な欲求、それをしっかりと受け止める。

 

 

 

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