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沓見男宮の御幣(福井県立博物館展示)

 

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牧口のオハケ先端(福井県立博物館展示)

 

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向笠のオハケ

 

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納田終のオハケ(福井県立博物館展示)

 

さすがに米の包みは着けていない。牧口と久々子(くぐし)は細い竹桿の上端に稲藁をきれいに巻き付け、そこに小さな御幣を角のように二本差す。この部分の紙は巻き髪のように軽くカールさせている。藁束の下に米の包みと七枚重ね四段に切った紙を下げる。これらは高い竿の先に取り付けられ、まさしく神が下りるためのアンテナだ。

背の低いオハケモある。三方町向笠(むかさ)のオハケはサカキの枝に藁つとをつけ、そこに紙一枚だけの御幣を三本をさす。サカキの枝は三本、海砂で清めた地面に立て三方をシイの木の枝の垣で囲む。シンプルだが濃い緑と御幣の白の対比が美しい。名田庄村納田終(なたしょうむらのたおい)のオハケは床の間に作られる。形の良いサカキの枝の上の方に藁を巻き付けて小さな白紙の御幣を二本さしたもの。幼児語を話す小さな神様を迎えるかと思うようなかわいいものだ。

弥美神社ではオハケは作らないが、氏子の各集落から御幣を神社へ移す。山間の新庄からは太い軸が一本だけの一本幣とやや細い軸の御幣を束ねた七本幣が出される。

 

 

 

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