2] 水質に関する問題
近年は特に博多湾周辺地域で中国船などによる海洋投棄が問題となっている。水産資源の輸入に関するトラブルが原因であると考えられるが、定置網を破くといった嫌がらせ行為や、空き発泡スチロールやゴミの海洋投棄などが行われている。
また、昭和55年頃から磯資源(アワビ、サザエ、ナマコなど)の減少が顕著に見られるようになった。いわゆる磯焼けであるが、昔はアマモなどが海岸沿いに群生していたが、現在は白い砂地の海底が露出している。この原因は地域によって様々であり、また複数である場合が多い。この地域の主要な原因として考えられているのが、一つはアカメ、クロメ等の海草類がイスズミやアイゴなどによって食べ尽くされることによる食害、もう一つは、富栄養化、土砂の流出、赤潮等が原因で起こる日照不足がある。
3] 清掃活動
福吉漁協において、定期的に行われている海岸域の清掃活動は四形態ある。一つは毎月第一日曜日(12〜2月以外)に漁協の婦人部と地域住民の約100名で行われる活動である。これは範囲は漁協周辺で、草取りや釣り客の残した生ゴミなどが中心である。
みどりの日(4/29)には、漁協の青壮年部と婦人部が中心となり大掃除が行われる。これは網漁が行われる前に粗大ゴミなどを中心に清掃が行われる。
海の日(7/20)には、九州全域で行われる海岸清掃「クリーンナップ九州」にあわせて、漁協の青壮年部による福吉漁港の湾内清掃が行われる。特に海底に溜まったゴミの引き上げや、漂流物の回収が中心である。
そして年に2回、福吉校区全体で行われている各地区(駐在区)別の環境美化行動の日の砂浜地域を含んだ海岸域の清掃活動がある。