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2-2 地元住民との関係

 

(1) 二丈町の概況

1. 地理的・歴史的特性

二丈町の町域は、東西13km、南北は8km、面積57.07km2で、南部の背振山系には西から十坊山(535m)、浮岳(805m)、女岳(748m)、二丈岳(711m)等が連なり、この山系から福吉川、東川、加茂川、一貴山川が北流し、一貴山川流域に平地が開けている。

歴史的には、豊前中津藩、対洲藩の領地から明治4年廃藩置県により一時中津県、伊万里県に属したが同年福岡県に移り、明治22年の町村制施行で一貴山、深江、福吉の3村として発足した。

昭和30年1月1日、この3村は合併「二丈村」となり、昭和40年4月1日町制を施行「二丈町」となり、現在に至る。(平成7年度二丈町勢要覧より)

 

2. 人口

二丈町の人口は平成2年10月1日現在で11,457人、町域面積57.04?2に対して人口密度は200.9/?2である。これは福岡県全体の人口密度968.9/?2と比べると、極端に低い。また全国の平均である331.6/?2と比べても低いことが分かる。人口は昭和30年の12,859人を最高に昭和50年までの20年間、高度経済成長により、福岡市をはじめ東京、大阪など都心部への人口流出の影響を受け、減少傾向を続けてきた。しかし昭和55年には、昭和50年に比べ0.9%の増加があった。近年は自然動態に関しては、死亡が出生を上回っているが、外部からの転入が増加傾向にあり、全体としては増加傾向にある。これは福岡都市圏の拡大や、バイパスなどの自動車交通網の発達などや、U・J・Iターン志向などが要因であると考えられる。またしかし、高齢化も進んでいる傾向にあり、20代から30代前半までの労働人口が都市への流出により極端に少ないという現実は依然存在している。

 

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図2-18 二丈町年齢別人口

 

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表2-1 二丈町の人ロの推移

資料:平成2年国勢調査

 

 

 

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