姉子の浜では、来訪者が姉子の浜の砂が「鳴き砂」であることを知っているかどうかを調べた。その結果、「知っている」人と「知らない」人の割合は4:6であった。浜の2ヶ所に鳴き砂に関する看板を立てているにもかかわらず、認知度は低いといえる。
どのような属性が認知度に関わっているかを明らかにするためにクロス集計したところ、来訪の「目的」が一番大きく関わっていることがわかった。目的(複数回答)ごとに認知状況を見ると、「海水浴」を目的とする人に認知度が低いことがわかる(釣り、日光浴は1票のみなので考慮しない)。このことから鳴き砂の存在を知らずに遊びに来た海水浴客が浜を汚すのではないかと懸念され、対応が必要である。
姉子の浜は、本来、海水浴場としては整備されていないが、国道沿いで駐車場があり、道からすぐ浜に降りられるという利便性から、夏には海水浴をはじめとするレジャー客が多い。今後そのような来訪者に対して、鳴き砂の存在について効果的に情報提供し、場合によっては、浜への立ち入りを規制するといった方策を考える必要があるといえる。