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そして、栗津温泉も地元の祭りである「おっしょべまつり」を情報発信し、観光客誘客につなげる取り組みを行っているところであります。

一方、金沢の奥座敷である湯涌温泉は、比較的小規模な温泉地ではあるが、結果的に近年の旅行ニーズにマッチしたこともあり、あまり大きな落ち込みがないのが状況であります。

湯涌温泉の具体的な取り組みとしては、竹久夢二館(仮称)の建設や総湯の改築等により、日帰り客も含めた観光客の入り込みに期待がかかっております。

最後に和倉温泉ですが、能登地域に古くから伝わる「能登キリコ祭り」の全国的知名度アップ及び旅行商品化を目指すため、平成9年度から広告宣伝、デモンストレーション、受け入れ対策等の事業に取り組んでおります。

和倉温泉は、その宿泊地として重要な役割を担っており、平成10年の観光入り込み客数でも対前年比がプラスに転じたことからも確実にその効果が現れていると推測されます。

 

■広域連携による温泉地の活性化■

 

11月に開催される北陸WAC21におきましては、個々の温泉旅館の魅力創出に加え、温泉街全体としての魅力を創出していくことが重要であり、北陸の温泉地が一層の誘客を図っていくため、「まち」づくりと一体となった取り組みについて、事例等も交えながらその具体的解決策について討議・意見交換をいただければと考えております。

さらに、こうした貴重な討議の機会を通じ北陸三県として、課題意識を共有しながら、石川県としても特色ある施策を講じて参りたいと考えております。

 

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能登キリコ祭り

 

 

 

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