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地方リポート

「心やすらぐ富山」を目指して

 

富山県商工労働部長

高塚信博

 

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■豊かな白然、伝統文化に恵まれた富山県の観光■

 

富山県は、北アルプス立山峰などの3,000m級の山岳地帯やそこに源を発する水量豊かな河川、緑あざやかな富山平野、蜃気楼の謎を秘めた不思議の海富山湾など、四季折々に変化に富んだ美しく豊かな自然に恵まれております。

とくに富山県は、本州で植生自然度第1位という自然に大変恵まれたところであり。緯度的には日本の中間的な位置に属し、温帯、寒帯系の海と山の多種多様な幸に恵まれたところであります。その豊かな自然は人々の心を魅了し、その豊かな幸は、家庭の食卓を潤わせ、観光客のお腹を十分に満たしております。

また、今もなお、伝統的な文化、技術を大切に守っており、井波の彫刻、高岡の銅器・漆器、五箇山・八尾の和紙など数々の伝統的工芸品、八尾の「おわら風の盆」、城端の「むぎや祭り」、五箇山の「平の祭」などの富山を代表する伝統芸能は、全国の多くのファンに支えられております。

新しい観光資源としては、五箇山の合掌造り集落が平成7年12月に世界遺産登録、高岡山端龍寺が平成9年12月に江戸時代の建築として初めて国宝指定を受け、貴重な文化財として注目されるようになり、観光客も飛躍的に増加しております。

さらに、幻想的な光を発する「ホタルイカ」の神秘と生態を紹介する「ほたるいかミュージアム」、富山湾の深層水を利用したタラソテラピー(人にやさしい海洋療法)の深層水体験施設「タラソピア」、立山噴火跡の巨大沈殿地帯「立山力ルデラ」で行われてきた砂防工事の歴史、技術を紹介した「立山力ルデラ砂防博物館」、自然に囲まれた静謐な環境の中で水墨画など日本文化の美を鑑賞することができる「水墨美術館」、北陸一の標高がもたらす良質、豊富なパウダースノーで、最長滑走路3,000mの「スノーバレー利賀」など地元の地形、特色、文化を最大限利用した観光施設がつくられ、新しい富山の魅力として全国へ向けて情報発信を始めております。

 

■「いきいき富山観光キャンペーン」の展開■

 

このような豊かな自然、伝統文化、生活文化を広く全国に紹介宣伝し、観光客の誘致増大を図るため、昭和58年から「いい人 いい味 いきいき富山」をキャッチフレーズとした「いきいき富山観光キャンペーン」を展開し、今年で17年を迎えます。

 

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こきりこ祭り

 

 

 

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