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鳥取県

そもそも論なんですけれども、鳥取県という、1つの県があるよっていうことを情報発信したい気持ちはあるんですが、どうしても近場で、即効性があるというと、関西の方に軸足が移りがちなんです。東京とか、中京圏に対してもやりたいなっていう気持ちがあるんですが、反面、東京っていう大きな市場に投げても、チャポンともいわないんじゃないか、ゆらゆらともしないんじゃないかという、危惧があるんです。金打ったからには、何か反応が欲しいなというのが、人情でして、それだけの金払うんだったら、関西の方が、一応、筋はありますんで、少しながらでも反応があるんじゃないかなというところでどうしても、安直な方に流れちゃうんです。そうした場合、東京に対して、あまりにも漠然としてるんですけども、効果的な情報発信といいますか、PRというのは、具体的に何かあれば教えていただいきたいと思います。

 

近畿日本ツーリスト

観光予算というところはどの位組まれているかというところなんかは、見えないところもありますけども、一方通行な支出だとか、こういったところで、かなり出されているもの、当然あると思うんです。先ほど、ブーム作りにあるって申し上げたのは、具体例でいうと、それが正しいのかどうかわかりませんけども、例えば、今もツアーとして作ってますけども、北海道の稚内に行けば、5000円相当のカニが食べれますよみたいな、あれも1つの、話題になるということは間違いないです。我々エージェントの都合でいうと、あれはたまたま当社でしたけれども、やることによって、お客さんがそれだけ動く。動くと、非難の記事が新聞に載るということで、話題になる。エージェントと言うのは、一種独特な世界でして、パテントがないものですから、例えば、A社がやるとB社も真似をするという、色んな効果が出てくるんです。結果としてそれが、投下された資金が、どの位のブームになったかということで言うと、東京は間違いないと思うんです。東京に資金を投下していくことによって、それなりのブーム作りになると思うんです。確かに、1社には絞れないとか、公共性だとか、公平感だとか、そういうことを行政の方は言われると、思うんですけども、結果として、それは後からついてくるようなところがあるんじゃないかと思うんで、集中した施策みたいなことを組まれることも、1つの方法じゃないかなという気はします。

それは、先ほど先生の講演の中にもありましたけれども、1つ、いわゆる広域のキャンペーンみたいなものもあるんです。私ども、今、東北だとか、九州だとか、広域のキャンペーンをさせて頂いてるんですけども、それはそれとして、大変ありがたいんですが、あまりに広くなりすぎて、実は、非常に焦点が絞りづらいというか、ユーザーの方から見た場合に、そのキャンペーンの中身は何なのかというのが、非常にわかりずらくなってくることがあるのです。それからすると、商品として稚内とか出てきた場合に、これは間違いなくキャンペーンだなと、蟹が5000円食べられると、これはキャンペーンだなと、稚内が提供してるんだなと、わかりやすいというのは、1つの手法じゃないかなという気はするんです。

 

 

 

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