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滋賀県

それは、真っ白けです。何でかというと、行政だからです。年々担当は、1年間の概算要求を、前年の10月か9月かそのへんから立ち上げて、やっていくわけです。例えば、長期のスパンでやることもあるんですけれども、ぎりぎりになって担当が替わり替わりですから、2年か3年すると変わっていくわけですので、また真っ白けの皆さんが、初めから、1からやっていくというようなことがあるわけです。それで、その年度にあたった担当が、これならこれを、材料を出しなさいみたいなことを、その年の初めの頃に、ぎりぎりでやっていって、やっと間に合わせて、今12月です、やるのは1月です。

 

コーディネーター

そういう、そのルーティンワークと別の所で、長期の計画を持って、2年とか3年とか、それで何かやっていくということをやらないと、なかなか、その状況っていうのは、突破できないです。

 

滋賀県

ちょっとこのシートの中にもかきました、このミニデスティネーションっていうのは、多分、行政や何かが、各地域のデステイネーションを意識しながら使うんだとは思いますけれども、これはもう、すでに3年位前からやってるわけですよね。それが、ミニデスティネーションと言いながら、本番デスティネーションに直結してるのかといったら、それも疑問です。

 

コーディネーター

デスティネーションキャンペーンっていうのは、JR各社が、共同で、とにかく、ここを、売り出そう、販売の機会を優先的に与えていくというキャンペーンです。JRのキャンペーンなんです。だから、エージェントの皆さんは関係のないわけです。あえて言うと、それは、同じ世界だから、情報として持ち合ってるぐらいのものなのです。1、3月は、琵琶湖なのかなあと、今初めて知りました。東京の人なんかは、まるっきり関心ないんじゃないですか。だから、やってもらえるほうは、一生懸命になってるんですけど、実は、何がデスティネーションだと、どこへ行ったって、同じじゃないかというふうになるんじゃないでしょうか。

だから、あんまりデスティネーションだからといって、それに過度にずっと、こうなっていくと、実は、まわりが全然見えないということになってくる。

 

東海旅客鉄道

デスティネーションキャンペーンを、先生が言われてるように整理をすると、JRとしては、広告宣伝を駅貼り媒体を中心にして、大々的にアピールします。そういった部分と、当然、市がくっついてますから、そういった部分については、JR各社が、責任を持って案内しようとします、というところが範囲です。ですから、例えば、宿泊つき、ホテルつきで、一体となると、いまの仕組みでは旅行会社が入らないと、商品としては成り立たちません。ですから、今のデスティネーションキャンペーンの役割としては、各自治体の方を中心に、各地域の方が、その特徴となる地域の商品を作って、その商品を、我々の駅媒体で発表しましょうということです。お客さんが、それじゃ、どういうことがあるのとか、どういうふうに周ったらいいのっていうコーディネーターは、やっぱり旅行代理店になってるんです。今のところ、デスティネーションキャンペーンというのは、どちらかというと、情報発信だけというお話になっておりますので、それで意識してお客様は、例えば、JTBとか、近畿日本ツーリストヘ行って、相談をしたりという形なってるものですから、最初から、そういった部分では、三位一体でないかも知れません。

 

 

 

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