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近畿日本ツーリスト

耳にたこができる位聞かれてると思うんですけど、我々、こういう立派なパンフレットを頂きますけど、正直言うと本当に活用できてないです。これは、多分エージェントの人だと、誰でも言ってると思うんですけど、例えば、これが社員の企画担当者に見て欲しいパンフレットなのか、お客さんに、実際に見て頂く為に、社員に渡してるのか、そのどっちかっていうのが、非常に曖昧なところがあって、我々社員というのは、過大な期待をされてると思うんです。それは、旅行会社の窓口に行かれて、例えば、関西に行きたいと言ってるお客さんに、滋賀県にはこういうのがありますよと、この中の何ページにこういうのがあって、こういう施設があるんですよと、この時間だとこういうのがお得なことがありますよ、という説明はまずできないです。旅行会社の社員というのは、ノルマがあって、それぞれの店頭の社員も、それぞれ予算持ってるんです。

そこで申し込んでるお客さんは、自社のパンフレットの商品を、まず売りたがるんです。そこで完結したがるわけなんです。だから、例えば、これを支店に大量にたくさん頂いたとしても、中にはそういう情報を欲しがってるお客さんたくさんいらっしゃってると思うんですけども、そのお客さんのところへ、直接行くことは、まず期待しない方がいいと思うんです。

そうなればどうした方が良いかというと、その旅行会社が作っている商品販売というか、パンフレットの中に、いかにその中に情報として載せるかということを考えるべきだと思います。載せる為には、やはりそれは、我々旅行会社が作るパンフレットというのは、1ページ幾らという単価で作ってますので、そこで幾ら稼ぐかということがかかってますから、我々が売る商品を買っていただく為の付加価値というか、その情報が付加価値になり得るようなものを提示して頂けると、旅行会社は喜んで、そのパンフレットに載せていくと思います。例えていえば、東京からの滋賀県の周辺にあるかどうかわかりませんけども、JRで往復するような商品があったとした場合に、しかもこの時期、滋賀のデステイネーションキャンペーン実施中ですと、これとこれで、行かれて、この左の商品でお申し込みになったお客さんについては、こういう特典がありますと、これは滋賀のデスティネーションキャンペーンの一環で、こういうのがありますとなってきて、しかもそこに、さらに希望の方には、もっと詳しいガイドブックもありますよと書いておくと、お客さんがこれ頂戴と言いますから、そうすると、これが、お客さんの手元に行くというシステムなんです。だから、大量に作られても、本当、もったいないなあと思っています。一番喜んでるのは、これを作ってる広告代理店だとは思いますけど、なるべく早い機会にやめて頂きたいと思います。

 

日本交通公社

一言で申し上げますと、1月、3月に滋賀県を訪問するべき一番の訴えがないんです。だから例えば、お隣の京都も、京都冬の旅、京の冬の旅を一生懸命JRと組んでやられておられますけども、やっぱり、1月、3月で京都、滋賀を訪問するとなると、両方は行きにくいというお客さんはいると思うんで。その時期にあえて、そういうキャンペーンをはって行うとすると、それなりの魅力あるべきものを載せなきゃいけない。京都の場合は、寺院が幸い沢山ありますから、非公開、未公開をこの期間だけ限定して、オープンします。だから来てくださいと言うことで、あれだけ成功されてるわけです。それと同じようなものと言ったらおかしいんですけど、何か、滋賀県らしいもの、この時期に来なきゃ見れない、できないんだよというものを、もっと大きく取り上げたらいかがでしょうか。

 

 

 

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