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滋賀県

これは、キャラクターを使って、全国へ向けての環境キャンペーンです。

琵琶湖というのは、外国も視野に入れた地球規模の、大変貴重なリトマス試験ですよというような、イメージ作戦です。

皆さんのお手元に、お配りしましたのが、このデスティネーションキャンペーンのマニュアルです。こちらの方は、滋賀県の観光連盟が出している、2ヶ月に1度の、情報誌です。さらに、皆さんにお配りいたしておりませんけれども、JR広報系のジパングクラブであるとか、あるいは、旅の手帳であるとか、特集を組んで頂いています。

不満なのは、メニューはいっぱい出揃ったんですけれども、出したというだけで、肝心の民間の皆さんを載せていない。ようするに、官というのは、個々別々の、個の企業であるとか、旅館であるとか、宿泊施設とか、観光業者であるとかというようなものを、この中に、固有名詞で載せていくことに、すごく抵抗があるみたいなんです。それが、情報発信の上ですごくネックだと思うんです。

それで、なかなか乗っかってこないということはあります。そして、公平性といういうものがあります。それを先に考えますから、何となく、全部載っけてしまうということです。

 

コーディネーター

効果をもっと手応えのあるものにするには、どうしたらいいか、というところへ話を移しましょう。

 

地域活性化センター

できたものを見て、先ほど、先生のおっしゃった、そのまんまだなと思いました。これだけあると、どれが売りなのか、わかんないです。例えば、滋賀県に遊びに行こうと思った時にこの情報だけだと、何を、どれを見たら良いのかな、どれが一番楽しいのかなと、わからないです。例えば、近江八幡、近江八景成立500年と書いてありますが、ここの近江八景の由来になった諺をなぜ使ってないのかなあと思います。急がばまわれという、この良いキャッチフレーズなわけです。近江八景で周りにこういう所がありますよという、メインの所、八景にちなんだ所を出していくだけでも効果があると思います。

多分、公平に、どれも全部載せなきゃいけないっていう行政のスタンスだと、そうなんです。私も、小田原市から来てますから、小田原の観光協会が作るなんていうと、全部出さなきゃいけないとなって、どれが一番楽しい、どれが一押しなのかわからない。ですから、例えば、旅行会社にしても、どれをメインに組もうかというと、多分、組めないと思います。

 

コーディネーター

最初の方のツアー企画は、エージェントの皆さんと、タイアップしてる部分が、ずいぶんあるんじゃないんですか、例えば、琵琶湖探索ツアーというイベントの見出しがありますけど、こういうコース設定は、資格がないと取れないですよね。販売しようとすれば、旅行業法というのがあります。

 

 

 

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