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コーディネーター

こういう大会ができるのは秋田県、相当、スポーツに対して認識のあるのだと。だからそのへんを、もっと訴えるような所に残していけば、効果がでるんだということでした。

 

地域活性化センター

先程、先生がおっしゃったように、甲子園球場の高校野球でさえ、1回戦、2回戦というのは、本当に関係者しか入ってませんよね。準決勝、決勝ぐらいじゃないと、いっぱいになりません。あまり知名度のないニュースポーツでお客様を呼ぼうというのが、非常に難しいと思います。ただ、新しいスポーツですから、子供たちを対象に、交流教室を設けたりとか、それを全国に発信していくというような切り口で、交流人口を増やしていくという取り組みが、あっても良いのかなと思います。あと、先ほど言われましたように、この大会をきっかけに何を残していくのか、どういう今後展開をしていくのかということが、でてくると思います。新しい施設も作らないということですから、何を残そうとしているのかという部分が、はっきりすれば、そこをターゲットに、商品を作っていったらいかがかなというふうにと思います。

 

コーディネーター

こういう大会というのは、一見、「珍しいね、オリンピックじゃないオリンピックというのはいいね」ということで、パーンと一致しましたけども、一番大変なのは、お客さんがいっぱいになってくれないということで、やってみたら、観客席はがらがらだと、日本人は耐えられないんです。そこが、県としては、一番頭を悩ますところでしょうね。

活用の仕方としては、スポーツとともに秋田も見てもらって、帰ってもらえばいいんじゃないかという考え方があります。マニアがおそらくいらっしゃるでしょう。そのマニアックな強さを生かして、色んな人に来てもらったら良いんじゃないかなということです。

ただ、来てもらい方が、すごく難しいけれども、皆観衆が、熱気というか、沸き上がるようなことにはならないんだったら、地道にお客さんへの対応というのはあるんじゃないかなという気がします。秋田というとこは、そういうことに、非常に熱心に、スポーツの発展を進めてる県なんだというイメージがつけば良いな、というのが皆さんの最大公約数という、そんな感じでした。

 

日本旅行業協会

例えば、福島県がそういう取り組みされてますね。福島遊学ということで、夏休み、親子で体験してもらうとか。本当に、色んなメニュー、それぞれの市町村で取り組んでますけれども、同じようなものを、秋田新幹線通ってますから、そういうメニューを、JR東日本さんとタイアップして商品開発するっていうのは、きっかけとして、ちょうど夏休みの期間中ですので、できますよね。そういう白神山地、世界遺産にも登録されてる、すばらしい所ですし、自然の本当に豊かな所ですから、そういうものを生かしたら、本当に魅力が増すんじゃないでしょうか。そちらがメインで、このスポーツ観戦というのがあってもいいかも知れません。

 

コーディネーター

そういう感じの方向があるんじゃないかなと思うんですけど。いかがですか。

 

 

 

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