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日本旅行

そういったものを配布して頂いて、こういう対応ができますと、まず、そこから始めて頂ければよろしいかと思います。ただ、問題はそこから先で、やはり、さまざまなケースが発生することが考えられます。逐次、その地域の情報は、1度、出してしまった情報は、改めて取り直していくといいますか、継続して地域の環境なり、整えていく努力も必要ですし、情報を集めてというようなことも必要だと思います。やはり、旅行会社側の、そういった所と付き合いのあるセールスマンもありますので、一番苦労するのは、こういった形の旅行をしたいといった場合に、じゃあ、どこでどう調べていいのかがわからないというのが、現状だと思うんですね。そういった意味では、皆さんの地域行政の方が、窓口を一本化してもらうというのでしょうか、ここに聞けば、ある程度はわかるという状況を作って頂ければ、一番助かるというのが、日頃思っていることです。

 

東急観光

私は、国内企画センターという、パンフレットを作っている部署にいるんですが、パンフレットとして障害者向けのものというのは、ただ今作っておりません。それだけのものというのは、課題ではあるのですけれども、どうしても、営利的なものの考え方でみてみますと、やはりちょっと、難しいものがあるのかと思います。

私の個人的な意見になってしまうんですけれども、障害者の方だけと捉えないで、高齢者の方といった面で、例えば、施設のスロープがあるとか、そういうもので共通した点は、障害者の方と考える所は、とても多いと思うんですね。そういう施設などにちょっと気をつけています。そういった情報は、パンフレットでも載せていくようにしてます。ただ、情報というのが、旅行会社の方に届いてるかというと、なかなか届いていないというのが実状です。宿の方では、シルバースター登録の宿とか、色々なものができてますので、そちらの方に問い合わせたりはしているんですけれども、障害者の方だけではなく、高齢者の方というのも、同じような領域で考えて頂けますと、かなり大きなマーケットにもなってくると思います。旅行会社として、取り組んでいける課題の1つだと思います。

あとは、情報なんですけれども、例えば、旅行商品として売る時に、高齢者向けの商品を、シルバーの人に向けたパンフレットにするというのだけではなく、高齢者の方を連れて行かれる、障害者の方を連れて行かれる同行者の方の目に留まるような商品というか、そういう視点も持って頂ければと思います。障害者の方が直接パンフレットや、情報をとって、自分で行きたいというのでなくて、例えば側にいる方が、これだったら連れていってあげられるというか、安心できるような情報を提供する。そういった方が、実際は多いと思いますので、同行者の方の視点、視野も入れた相対的な情報を頂けると、非常にありがたいと思います。

 

 

 

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