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コーディネーター

仕組みというのは、先ほど言ったプロモーションのフレームというのがありましたけれども、ああいうもの全体を作っていかなきゃいけないと、観光情報の収集、加工、あるいは、メンテナンスも含めてですけれども、発信というようなものを全部ひっくるめて、仕組みとして作っていく。そのものの出し方としては、コンピューターだけじゃなくて、どこでどんな情報を出していくのか、例えば、パンフレットはどう作ってあるのかとか、パンフレットも何種類ぐらいあるのかとか、そういうようなことも全部ひっくるめて考えないといけないんじゃないかというふうに思います。

それから、京都の方がおっしゃってた、ターミナルでのキャンペーンですけれども、こういうものというのは、人が流れているところでやるわけですから、まず、人を立ち止まらせるほどのインパクトのあるものを何かやらなきゃいけないということがあると思うんです。それから、そこで何を言うのかということは、なるべく絞り込んでおかなきゃいけないということですね。流れてる人に対してやるわけですから、いくら立ち止まらせても、そんなに長い間いてくれるわけじゃありません。そういう中で、ポイントとして、本当に1つか2つだけのことを言っていく。例えば、先ほど、北の方の地域というようなお話がありました。丹後半島がありますではなく、丹後半島を何で売っていくのかということですね。丹後半島に何しに来てくださいと言うのかというのを、ポイントを絞っていくという必要があるんじゃないかというふうに思います。例えば、今、丹後半島といいますと、丹後大国という言い方をしていますよね、古代丹後大国とか、というなような言い方もしていますが、何かそういうものに引っかけて、売っていくとかしないと、なかなか難しいかなと、いつまで経っても、カニだけの丹後になってしまいますから、キャンペーンをやる場合に、いいたいことは、非常に絞り込んだ言い方をしていくということが大切じゃないかなと思います。色々なことを言ってしまうと、皆ばらけてしまうので、できるだけ絞り込んだ形で言っていく。ここへは何をしに来てもらいたいんだということを、はっきり言っていくということが大切だと思います。

それから、もう1つは、展示会ですね。旅フェアなどの展示会に出る場合ですね、その展示会の性格だとか、規模だとか、そういったもので、まず出展するかしないかを決めるということが大事だと思います。性格というのは、今度の旅フェアのような場合ですが、これは旅行ということが非常にはっきりしている。通常、観光展とかでやっているのは、物産展的な要素が多くなってしまって、物を売るとか、そういうもので人に来てもらっているケースが非常に多いんですけれども、それはそれで、1つの方法なのですが、こういう、旅行観光客を集めようという時の意図というと、こういう旅フェアのようなものは、非常に珍しい形のもので、出展するだけの価値はあるのかなと思います。ただそこで、ではどうするのかということがあると思うんですね。

 

 

 

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