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コーディネーター

パンフレットなり、個人情報誌なり、いろいろありますが、個人旅行を対象にしてる県とか、市の皆さんでこういうことをやられている、こういう効果があります、というような事例はありますでしょうか。

先ほど、個々の選択ですと、ついついパンフレットに載せにくいというお話でしたが、その問題も含めていかがですか。

 

日本観光協会

本年、日観協で政令指定都市を中心とした。ガイドブックを作りました。台湾からの若い方の旅行というのがどんどん進むだろうということが、ありましたので、都市の売り方がそうなると難しいんじゃないかということが前提でした。今も、名古屋市の方のお話あるように、どうしても個々の名前が行政や観光協会で作るパンフレットにはなかなか出しにくいということがありまして、私どもとリクルートのじゃらんが協力して、いわゆるテーマパーク、各都市にあるショッピングモール、それからカフェバーであるとか、各種ショップであるとか、日本の20代前半の方や30代位までのOLの方が行くような所をピックアップして、それを1冊の本にまとめて、これを去年のITFで配りました。それを現地のメディアの方にも配ったのですが、台湾事務所始まって以来という、1日にすごい数の方が事務所に来て、事務所に行かないと貰えないんじゃないかというようなことがありました。それには個別の店の情報が入っていまして、電話番号であるとか、どういうものがメニューであるとかをのせました。この件について、確かに個々の店の情報ができてしまうのは、なかなか難しいのではないかという議論が出るのでは、という話がありましたが、その時あった中で、パンフレットに出たところにお客さんが行って、「何でうちが載ってなかったんだ。」と言われるのは、逆にそれも成功した1つのパターンではないかということでした。本当にお客さんが来て喜んでいって頂けることが、各施設の方にとってはプラスのことですから、特定のところばかり宣伝して、何でうちを載せてくれないんだというような話が、逆に来るのであれば、次に再版する時には、おたくも載せましょう、というような形でやっていってもよいんではないかなという気はしています。

なかなか、民間の施設、個々の店やレストランが載せにくいという話もあるのですが、例えば、各県各市観光協会の会員には、地元の飲食、ホテルとか、民間の企業が、会員になられていますが、その会員の所を観光協会が吸い上げていくことは、会員に対しての、県や市のメリットを提供していると言うようなことであれば、あまり問題は起きないのではないでしょうか。そのようなこともありまして、初めて個々の店を載せた印刷物を作って、それがちょうど台湾のムックなどと相乗効果が出て、一挙に進んだというような感じがします。

私も実はこの11月に台湾に行って、色々と見聞きをしてきたのですが、ITFのブースのアルバイトをやってる大学生の方とかにも、話を聞きました。日本へ来てどこ行ってみたいとか、何したいというようなことを話したところ、彼女は日本に5回、6回来てる方なので、かなりのことを知ってるのですが、一番したいのは、東京の若い子たちがやってることと同じようなことだそうです。例えば、青山のオープンカフェでお茶を飲んだり、渋谷のCDショップに行ってCDを買うとか、CDを買うんだったら「SPEED」を買うとか、もう本当に、向こうの方とこちらの方とは、全く同じような考え方で良いのではないのかなと思います。例えば、今の名古屋市の方のお話を例にすれば、「東海ウォーカー」が出ていますので、おそらく、「東海ウォーカー」に出てるような内容を、台湾の若い方にぶつけると、相当リアクションが出てくるのではないかと思います。今までは、台湾だとテーマパークだとか、かなり固定のイメージがあったと思いますが、あまりそれを気にしなくてもよくなってきたのかなというのが、今年台湾に行った実感でした。

 

 

 

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