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宮崎県

この増えた原因としては、4年間、経済観光のミッションをやりまして、その時、ずっとそういった経済、観光だけでなくて、物産も含めてミッションをやったのが一つです。それから、私ども観光協会では、3つの国、台湾、香港、韓国と、その国の担当を決めまして、人を知ってもらおうとしました。平田さんもおっしゃいましたが、その担当だけを出張させて、直接のセールスをやらせるという手法をとりました。そしてそれには業界の方と一緒に行って、そこで、商談が決まるというようなやり方と、もう一つは、エンドユーザーに対し、新聞広告、キャリア、あるいはエージェントと一緒になって、PRをしていくのが効果あるのかなあと思います。一番増えたというのは、九州のテーマパークブームが、バックにあったからだろうと思います。

 

コーディネーター

マーケット別に個別の担当者が、いらっしゃるところはあまりないんじゃないですか?

 

宮崎県

3年前から始めまして、一番弱いのは、韓国なのですが、韓国には駐在員を置くようにしましたし、台湾では、この3年間で、担当者は20回位訪問してます。

 

コーディネーター

その担当者のみなさんは、中国語なり、韓国語なり、多少勉強されてるのですか。

 

宮崎県

していません。簡単な挨拶ぐらいしか、ほとんど、できないような状態でありますが、宮崎にシーアイガイアというテーマパークがございますが、そこの現地の職員を連れて行って、顔をつないでるというような状態になっております。

 

コーディネーター

特に中国、あるいは台湾や、香港など、中華系の人々は、人と人とで仕事しています。

日本は、組織と組織で仕事してる傾向あります。中国の人たちは、この人がいるから、仕事をやる、この人は言ったことはやるんだというような信頼関係が食事をしながら、お酒を飲みながら、仕事をしながらできてくるので、宮崎県の例は、各県に参考になるのではないでしょうか。

あと、業界の人を必ず連れて行かれるということですが、行政の方は一緒ですか?

 

宮崎県

行政、観光協会、それから、業界が一体になって、これを今度売り込みに行こうと言ったら、必ず行政が行きますし、観光協会も行きます。また、業界、特にホテル関係は、一緒に行って、そこで商談しながら値段まで決めて、どのくらい売るかということまで進めてきます。

 

コーディネーター

責任者が、即断即決というような形でされると、ミッションならミッションなりのセールスの効果が現れてくるわけです。

 

 

 

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