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東急観光

ドライブインにしても、お土産にしても、一泊増やして泊まるにしても、ここに行けばこれがあるという核になるものさえあれば、それに付随するものは、多分出てくるであろうと思います。一過性のイベントを、開湯何百週年記念というのは、これは、何百年に一回のイベントでございますので、それはそれなりに、一応、でかい花火を上げてもらって、大々的にするのは良いと思いますけども、それ以外に、継続的に物事ができるものを、お考えになったらいかがでしょうかというのが、一つの提案でございます。または、春夏秋冬を、春、夏、秋、冬、それぞれに、各地の特性を生かしたものが、何かあるはずでございますから、寒い地方では、その寒さを最大限に生かした売り物をする、暑いところは、この暑さを、害ではなくて、益にするようなイベントをお考えになったら良いんではないかなと思います。北海道も昨今は、真冬の方が、ある意味では、集客が強くなってるというような部分もありますので、今まで、これはまずいと言われている部分を、逆に逆手にとって、それを活性化に結びつけるような方法をお考えになったらいかがなものなのかと思っております。

 

コーディネーター

核になるもの、売りになるもの一つあれば、それに付随して、お客様は増えて来るというようなご指摘で、かつ、今までは負と思っていたものが、プラスに転じることもあるので、そういったものを探されたらいかがでしょうかというご指摘でございました。

 

石川県

私たちの方も、手を拱いてるわけではありませんで、つい先日も、旅館大学というのを開催いたしました。今、旅館は生き残れるかというテーマで、先生をお呼びして講義を受けました。まさに我々も、お祭りをやっているけども、果たして、住民が参加しているお祭りがあるのか、あるいは、加賀温泉は、特に大型旅館が多いものですから、全てを取り込む以外のことを、考えだそうという気はあるのかとか、あるいは提案として出ていたのは、そのホテルのロビーを地域住民に開放して、趣味のクラブの方々に、自由に使わせるくらいの開放性を持たせれば、必然的に、ホスピタリティーとかが増してくるんはないかという、ごもっともな意見でした。また、大型旅館は、大概、プールも持ってますので、そういったものも、もっと、地域住民とのふれあいの場として使うべきだとか、また色んな、良い庭を持っているけども、皆隠してしまっているという意見もありました。これまでの旅館というものは全く閉鎖的でした。皆さんご承知のとおり、加賀温泉郷では、相当の旅館が倒産しております。そういった現状を踏まえて、このままだと、8割は潰れるよというご指摘で、非常に、危機感のある話を頂いたわけです。だから、地元の者さえ参加しないイベントが、何でよそから来たお客様に、好感を持たれるのかと、私はその点が非常に重要だと思いました。

 

和歌山県

色々、条件として、その地域にしかないもの、独自性のあるもの、あと、当然イベントとなると、旅行会社は主催してくれませんので、当然、地元が主催になると思うのですけども、地元主催という形で、継続的なものであると、そういう条件さえクリアすれば、逆に、旅行会社の方は、じゃあ、いいかなあという形で飛びついて頂けるものなのかというのも、ちょっとお伺いしたいのですけどもいかがでしょうか。

あと、行政サイドから旅行会社へ売り込む手段として、どういったやり方がベストなのかというのも、お伺いしたいんですけども。

 

 

 

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