日本財団 図書館


日本交通公社

今まで皆様方のお話も聞いてまして、共感する所もあるんですけども、大型ドライブインの活性化という、各論の話では、どうも、この大型ドライブインだけをどうするかということになると、議論がなかなかできないと思います。やはり、加賀温泉郷の活性化というふうに、最初、水口さんがおっしゃったんですけども、やはり、加賀温泉郷そのものの活性化ということを考えて、その中で、旅館の使い方をどうしていく、あるいは、ドライブインの使い方をどうしていくと、お土産屋さんの扱い方をどうしていくという、総合的な考え方をしていかないと、なかなかドライブインだけでは難しい。特に、加賀温泉の大きな旅館に行きますと、それぞれ旅館の中に売店もありますし、お土産、名産品も売っていますという中では、もう、地域で競合してるわけです。ですから、個人化してる中では、お客様は、ますます旅館で買われて、ドライブインに行く機会がなくなってきますから、現実を見つめる必要もあるんではないかと思います。先ほど、千葉の方のお話で、倒産しましたというような話もありましたけれども、やはり、そういう危機にあたっているというのは、避けられないことだと思いますし、業態を変えていかなければいけないのではないでしょうか。大型ドライブインは、団体のお客様だけを追うのではなくて、個人のお客様に対応できるような、例えば、品揃えとか、サービスの仕方とか、営業時間の問題とか、体験をして頂くとか、ドライブインを経営する人たちも、現実的な問題として考えていかなければいけないのかなというような気がします。

それから、空港の関係につきましては、能登空港が平成15年開きますと、たぶん、空港の活用をどうするかということになろうかと思います。現実的に、ここ1、2年の中では、佐賀の空港が開いたり、あるいは、大館の空港が開いたり、冬場の稚内空港をどう使うかとか、それぞれ行政の方々が、予算をつけながら、活用方を考えていらっしゃいます。旅行商品を作る中で、その空港を使うことによって、最終的には、旅行客、お客様に、還元されるような特典というか、その空港を利用することによって、得られる、享受できるなんらかのものがあれば、商品として使うことは、非常に、作りやすいですし、物とか、お金とか、そういう話になってしまいますけれども、そういう差別化がないと、なかなかその空港、ハードというのは、現実的には、使えないのかなという気がしました。話があちこち飛びましたけれども、そんな感想を持ちました。

 

コーディネーター

ドライブインについては、もう少し視点を高く上げるというか、ドライブインも観光全体を見る時の、一素材でしかないので、それをどうするかという考えよりも、全体をどうするかの中で、ドライブインでいくのか、代替品みたいのがあれば、それで補っていくのかというご指摘だと思いました。

そろそろ次の議題の方に移らせて頂きます。次は、イベントの方へまいります。和歌山県さんの、題材と、鳥取県の題材ということで、一方は、体験型イベントをいかに活用していくかということ、それから、温泉地のイベント、なにかうまくいっている事例などありませんでしょうか。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION