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熊本県

色々、パンフレットに関しましては、厳しい意見が頂けました。実際、これは、空港をPRするということで、全面的に押し出した部分がありまして、天草の観光協会では、こういう地域のパンフレットも作っております。ただし、おっしゃられるように、何か、情報が分散しているという所はあろうかと思いますので、アクセスの問題と、どこに行ったら何が見られるのかというふうな情報を含めて、やはりそうした作り方を考えていくべきなのかなということと、12年春に開港を向かえる割には、ちょっと、取組みが遅いようなところも、確かにあるなと考えました。

それと、天草のイメージが、旅行会社の意見を聞くと、なかなか、伝わってこないと感じました。実際この間、東京の方で、モニターツアーという形で、30人程度、銀座館でよく利用されるお客さんを連れて行きまして、1泊2日でフェリー等を利用して行ったところなんですが、反応が良かったです。どこにでもあるのかも知れないですけど、イルカウォッチング。うちは300頭ぐらい、野生のイルカを見ることができます。実際今回行った時も、30頭あまりの群れを見ることができました。大体、9割位の確率で見れるということでやってます。しかし、自然保護の問題といいますか、色々トラブル等がありまして、なかなか広がっていかないのですけど、イルカウオッチングや高浜焼ということで、有田焼あたりの原料となってる陶石、全国シェアは7割というところもございますが、PRが不足してる部分が多いのかなと思っております。素材的には、海の幸といえば、ちょっと抽象的な捉え方という指摘がありましたが、魚自体も、決して引けを取らないというようなところもあります。もっと、そういう形でPRしていければと思いますが、実際、イルカとか、そういう生き物とか、海の幸とか、アクセス状況を考えて、観光客の誘客を望めるのかというようなところで、首都圏の方の意識を、お聞かせ頂ければと思います。

 

日本交通公社

天草だけを考えるのか、熊本県を考えるのか、九州全体を考えるのかということになると思います。確かに、先ほど、津上さんがおっしゃったように、現地の二次交通というか、空港に着いてからの問題というか、そのあたりが一番ポイントになると思うんです。それで、団体というか、添乗員付きの旅行には、比較的、ちょっと弱い部分はあるのですけども、39人乗りの飛行機ですと、通常、バス1台当たり添乗員まで入れて45人です。そうすると、45人のお客さんが集まった場合で、もうこの飛行機には乗れないというのが現実的にあるわけです。したがって、この空港を、いかに使うかというのは、我々サイドからすれば、失礼な言い方をすると、大きな問題ではありません。それよりも、天草の観光を、どうやって売っていくかということの方が、ポイントになるのかなと思います。ただ、天草よりもまだ、熊本を中心として、西九州と言うのか、あるいは、南九州と言うのか、その中の1つの地域として、天草を売っていくというやり方じゃないのかなという気がします。

 

 

 

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