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それから、その右の方に、旅行会社とアクセス交通機関というのがあります。これは、今日も、会場にも何人かお見えになってると思いますが、観光地にとっては、非常に有力なパートナーになるわけです。旅行会社に対しては、色々な情報を出していって、そこで、先ほど言ったように、旅行会社の商品として作り上げてもらう。こういう素材があるんだけれども、これで、旅行商品作ってもらえないだろうかということで出していくということです。そうしますと、それを受け止めてくれた旅行会社の方は、それを、いわゆる旅行商品、あるいは、企画商品と言ってますけれども、パッケージツアー、というようなもの、あるいは、団体旅行のセールス用として作って、一般の消費者の方に流していく。そういうような手順になっていく。もう1つ、アクセスの交通機関の方は、旅行会社とは違いますから、必ずしも、その場で、すぐにやりましょうというわけにいかないかも知れませんけれども、アクセスの交通機関にしてみれば、その観光地に来てくれるということは、それだけ、その交通機関にも人が乗ってくれることになるわけですから、一緒にキャンペーンをやっていきましょうということで、デスティネーションキャンペーンというようなことが行われる。あるいは、その交通機関が、さらに旅行会社と組んで、うちの方でもこういうことを、例えば、チャーター便を出そうとか、あるいは、臨時列車を出そうとか、そういうことをやるから、これで旅行商品にしてみないかということで、旅行商品化されていくというような手段もあるというのが、枠組みです。

その出す情報の中身ですけれども、受け取る方の消費者というのは、どういうことを考えているか。先ほどこれも、村橋さんの方から、ちょっとお話がありましたけれども、簡単に言いますと、消費者がなぜ旅行に行くのか、旅行ということにお金を使うのかということですけれども、1つは、普通の社会で暮らしてますと、どうしてもストレスがたまる。それを、のんびりしたい、くつろぐ、休むというようなこと、あるいは、気晴らしというようなこと。それから、コミュニケーションというのがあります。これは先ほども、ちょっと例がでました。仲間の人と親しくしよう、もっと親しくなりたいという時に、仲間同士で一緒に旅行する、あるいは、カップルがもっと仲良くなりたいなと思った時に、旅行するとか、あるいは、それが家族であれば、家族旅行ということになるわけです。親と子が、共通の体験を持つ、そういうことで話の種ができて、親と子の間に、会話が成立すると、普段、なかなか成立しない会話が、そこで成立しますから、旅行というのが、非常に役に立つんだよということです。そういうコミュニケーションというのがあります。

 

 

 

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