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今、私の前にお話になられた平田さんの方から、プロモーションという言葉がでてきました。これは、マーケティングの一部だよということででてきました。まさに、観光地からの情報発信、地域からの情報発信ということであれば、観光という側面では、プロモーション活動がほとんど全てなんです。ここに今、図を出して頂きましたけれども、これが、観光プロモーションのフレームというか、枠組みです。ここにございます、フレームですけれども、上が観光地、観光誘客素材となっています。

これは、最初にお話頂いた村橋さんの方で、素材を、観光資源をどのように旅行商品に活かすかということでお話がありましたけれども、その部分に当たります。要は、観光地には、色々なものがあります。上の方にはいきなり、交通ネットワークとか宿泊施設、レストラン、物産展というのがあります。これはどちらかというと、旅行を補助する、支援すると言いますか、そういうような部分です。下の方に、どちらかというと、観光客を誘客する素材、いわゆる観光資源が書かれてます。これは、エンターテインメント要素となってますけれども、レジャー施設であるとか、あるいは、色々な観光施設であるとか、あるいは、いわゆる観光資源、観光対象資源というふうになっていますが、これは、自然景観であるとか、あるいは、歴史、文化的な遺産であるとか、史跡であるとか、というようなものが、ここに入ってくるわけです。そういうようなものが、一体となって、観光地になっている。そういうものの中から、いくつかの資源、素材をつなぎあわせていくと、観光商品という形になるわけです。それを旅行会社の方や、交通機関の方と組んで、あるいは、宿泊施設の方とも組んで、足をくっつける、泊まるところをくっつける。それで見る所、あるいは楽しむ所、そういうものを付けると、旅行商品になっていくということです。こういう観光地の持っている資源を、どうやって下の消費者、旅行市場と言いますか、そういう所に伝えるか、これが言ってみれば、プロモーションのフレームなわけです。これを順次申し上げていきますと、コミュニケーション戦略というのが、一番向こうの端に、矢印ででいてます。この茶色い矢印と言いますか、これが、そういう1つずつの活動ということになるわけですが、コミュニケーション戦略というのがあるわけです。このコミュニケーション戦略というのは、ここでは示しておりませんけれども、2つに別れます。

1つは、いわゆる広告です。宣伝と言いますか、広告宣伝。要するにこれは、観光地側が、自分の伝えたいことを色んなメディアを使って、消費者市場に投げかけていくということ。もう1つは、ここに入ってきますが、マスコミを通じて、伝えていく方法。これはいわゆる、広報活動になるわけです。マスコミというワンクッションを入れて、やっていく。ですから、この場合には、観光地からの情報発信というのは、マスコミ向けになるわけです。それをマスコミが、色々選んだりして、一般の人に出していく。これが、広報活動という形でつながっていく、いわゆるPRということです。

 

 

 

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