例えば、こんな感じに、ウインナーワルツ風にやることはできます。こうやって、風景を変えることはできます。もう一曲やってみましょうね。関東の方に鎌倉という有名な歴史の深い都市があります。そこを歌った、これも日本の小学唱歌にありました。今の島田さんがお歌いになったり、私が弾いた曲とかはみんな小学唱歌あるいは童謡、文部省唱歌そういうのに入っているんですね。本当に日本には昔からいい歌があります。
この『鎌倉』というのは、…………。
(ピアノ演奏)
『七里ヶ浜の磯伝い』、こういう歌詞で、昔戦いがあって、みんなたくさん死んだ。そして、稲村ヶ崎という岬から剣をポーンと海へ投げて、そしてお祈りをした。『剣を投げし古戦場』、そういう七里ヶ浜の磯伝いの、非常に古い戦場だったその鎌倉。これが小学唱歌にあります。でも、これはやっぱり歴史が重い。だから、重い歴史を感じさせるような伴奏を付けて弾いてみる訳ですね。ちょっとやってみましょうか。重い、悲しい、暗い歴史があった『鎌倉』です。
(ピアノ演奏)
何となく感じがでましたね。いきなり弾いたので、うまく弾けませんでしたけど。もう、そろそろお別れの時間です。ありがとうございました。
鈴木/ありがとうございました。
じゃあ、ここで、島田さんに歌っていただきましょうか。
今度は何を歌います?。
島田/今度はね、旅に行くと、勿論景色とかいうものも魅力的ですけど、街で会う人々がどういう風な生活をしていらっしゃるかってのが、すごく興味がありますし、新しい発見が一杯あるんですね。人の心とその歴史の中で、その町の人たちは、どういう風に感じて、どういう風にそれが心の中に積もっていったか、というようなところで、心の歌の三つの童謡を歌ってみようと思います。
『七つの子』、これは大正10年に野口雨情によって書かれた詩です。当時、小さな赤ちゃんのうちに亡くなってしまうことが、とっても多かったといいます。
親にとっては、7才まで我が子が無事に育ったというお祝い、帯とき式、今で言う七五三のお祝いですね。これは親にとっては、特別な思いがありました。子煩悩だった野口雨情さん、ご長男が7才の時にこの詩を書いております。ですから、この歌にはどの子もみんなすくすくと元気に育って欲しいという、親の祈りにも似た思いがこめられております。