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宮川/深く物事を考えれない頭脳なのでね、そうおっしゃられれば、そうかなと思いますけど。

今のね、島田さんがお歌いになった歌はジャンルとしては、どういうジャンル?

島田/叙情歌っていう。

宮川/叙情歌ですね。全部日本の…。

島田/そうです。日本人の歌詞に日本人の作曲家がつけた叙情歌ですね。

宮川/日本人の心に、いつの間にか、入り込んで来るような歌詞とメロディーが付いているというところがね。それでそういう歌を大黒さんの顔を拝見しながら聞いていると、心が豊かになってくる。そういう感じがします。

ぼくが感じたことを申し上げますと、今の『砂山』という歌、特に日本の叙情歌、メロディーが先の出てきて、後から歌詞をはめ込むのじゃなくって、昔はやっぱり歌詞があってね、それも古い文語体の難しい歌詞がついて、それにちゃんときれいなメロディーを付けて、そしてずーっと歌い継がれてきたもんです。ですから、今聞いても、非常に上品というか、心がすがすがしくなり、そして温まるような、何ともいえない日本独特の音楽と思うんですよ。

そして、さっき島田さんがお歌いになった『砂山』は、中山晋平さんの作曲それと歌詞は北原白秋さんという素晴らしいコンビで『海は 荒海 向こうは佐渡よ 雀泣け 泣け もう日は暮れた みんな呼べ呼べ お星様 出たぞ』。このすごく分かり易い情景が、絵がはっきり見えますね。この歌は特に絵が見える。風景、情景が見えるということで素晴らしい歌だと思うんです。ですから、子供もすぐ歌えますし、大人もなつかしがって歌いますね。『海は荒海 向こうは佐渡よ』。見えます。全部ね。記念写真見なくっても。『雀泣け 泣け もう日は暮れる』そうですね。雀、雀ってのは、朝、夜明けの時に泣くんだと思っていたんです。日が暮れても泣くんですね。そして、子供達は砂浜で遊ぶのを止めてみんなお家へ帰ろう。『みんな呼べ呼べ お星様出たぞ』という全く絵そのもの。絵画そのものですね。

で、これが今の中山晋平さんのメロディーは非常に温かい。子供達が、遊んでたら、夕方になってもう家にそろそろ帰らなくっちゃ、という時間までわかりますよね。手をつないで、砂浜を歩きながら、帰って行く絵が浮かぶんですけど。これと同じ歌詞でありながら、全然違うもっと寒い、暗い、恐い『砂山』があるのを、ご存知だと思います。これが有名な山田耕作先生の作曲です。今の中山晋平さんの子供らしい可愛い歌が好きか、それから山田耕作さんの非常に恐い歌が好きか、それは皆さんの好き好きですが、ちょっとどれくらい違うかをピアノで弾いてみましょうね。

最初は島田さんのお歌いになった、可愛い子供達の目から見た『砂山』ですね。

 

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