オランダ代表のエルク氏は、SC11の設立について、何も連絡を受けておらず、TC8のOメンバーも本件については、知らされていないことを発言した。
TC8幹事としては、SC11の設立の前に、TC8メンバー国に対し、十分周知を図るべきであった。
議長は、SC11の適用範囲とSC7の適用範囲の関連についての疑問に対して、説明を行った。即ち、内陸航行船は、SC7がカバーしているものの、内水面から海洋に出て行く船舶については、SC7は網羅していない。新しいSC11は、双方をカバーしている。したがって、一重作業は避けられると考えている。SC7とSC11の間には、ある種の協力と、連携は、将来していかなければならないと考える。
8. The Chairman's Report on IMO
(資料8N935 Chairman's Report on IMO Activities)
議長は、IMOの会議に出席した概要を披露した。
(1)ホプキン氏から次のような指摘があった。
船舶からの大気汚染の問題は、海洋汚染条約に基づくガイドラインとして、非常に重要であり、将来TC8の活動に、特にSC2の活動に大きな影響をもたらすであろう事から、海洋汚染に関連した問題として、これらの問題の標準化の必要性に答えるべきである。
(2)議長からは、IMOのパロマレス氏に対して、IMO会議に参加するための支援を頂いたことに対して、謝意が表された。
(3)IMOサーバーヘのアクセスに関して、ホプキン氏より、中央事務局のアブラム氏に対してTC8の限定メンバー即ち、TC8のセクレ、及びSCのセクレに対して、パスワードの割り当てをお願いすべく要求した。
(4)ILO、WHOとの連携に関して、議長は、SCの議長及びセクレに対して、次のことを示唆した。即ち、将来的によい関係を確立していくためには、TC8全体の連携の問題として検討する必要がある。空間の配置の問題、空調設備の問題等に関して然りであると。
9. ISO/TC8 Status Report(資料8 N 1000R4 ISO/TC8 "Ship and Marine Technology" Status Report)
幹事の小郷氏から8 N 1000 R4の概要説明があった。新しくSC11の創設の件とIMOリンクナンバーリストのAnnex-Aから"R"を削除した点並びに、8 N 1000 R4には、エルク氏からも指摘を受けている様に間違いがあることも説明し、本会議の後修正することとする旨説明した。議長は、本会議のメンバーに対して、TC8の活動の状況報告書として唯一の正確なものとするために、修正を行い、その修正した資料をTC8のセクレに連絡するように要請した。
決議文183
ISO/TC8は、8 N 1000 R4の資料に盛りこまれた、TC8の現状に関する幹事報告書を入手し、修正に際しては、最近の開発状況を加味したものであることが明記されたものであること。
決議文184
ISO/TC8は、8 N 1000 R4の中で、各SCにおける新規作業項目の可能性の統一見解に関して、矛盾があることを指摘した。
新規作業項目の可能性に関しては、各SCに対して、"possible proposals for new work items"と言うヘッドラインをつけて確認すべきであると言うことで同意を見た。