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本当に敬意を表したいと思うのは、このSC5が本当に満足のいく成果を出してくれたと言うことである。

確かにブリッジのしかも技術的に本当にスマートなブリッジを作るということを目標にして、やっていくためには、例えば船主がそこに何人配置をしたいかとか、或いは管理上の問題とかいうことも全て勘案していかなければならない。そういう難しい条件をクリアーしながら、非常にスマートな解決をしてくれたと思う。

例えば私がIMOの会議に出席するといろいろ議論が出てくる。その中にブリッジの人間工学の問題があるが、これについても我々のTCでやっていかなければならないということになると、やはりSC5の所掌ではないかと思うことが多々あるので、これも将来AGでも討議していきたいと思っている。

さっき鶏が先か卵が先かという話をしたけれども、IMO或いは、MSC等で、システムなどの標準が構成されている。

IMO関連については、私もいいろいろな懸案がある。MSCでアラームシステムについてはどのようなことをISOではやっているかというような質問を受けることがある。私に関する限り、IMOの人と話していると、廊下での立ち話であっても、それはIMOからの要請だと私は考える。正式に文書でパロマレス氏から、MSCあたりでトップ同志が手紙を書いていくということはしなくて良いと考えている。

それに関連する要求がわかった時点で、IMOの正式な要求を待っているという必要はないと思う。我々は産業界からの要請を受けてIMOにサービスをするということだと思う。その中で、IMOのいろいろなミーテイングからの情報を受けて作業をして、或いはその作業の内容を紹介してもらうという方法でいいと思う。若し電子的なFuel Division Systemというものが必要であれば、それはさっさと始めて良いと思う。したがって、このレポートを見る限り私は2つの和解点があると思う。だから外から要請がかかるのを待たないでほしい。

これについては、情報を個別に伝えたいと思っている。ノルセ氏は本当にきわどい局面をよく処理してくれた。皆さん方からの評価も高いと思う。私達も年をとるにしたがって、ノルセ氏が年を取ったというつもりはないけれども、例えばフットボールをやっていて一人ができないから、外から一人入れようとすることはいつも難しいことであります。

 

パロマレス氏;

私の手元に報告書があるが、細かい点については、説明をしません。それは、IMOからの報告書のようだが、私もSOLAS条約を手元に持っている。第15条でブリッジの手順とか装置についての条文が規定されている。これも、Foot Noteエルゴノミックの規則が今できているということなので、2001年までを目途に進められている。

 

アンジェロ氏;

SC2の議長としてではなくて、アメリカの代表として発言するが、新しいWIとして、議長のコメントも踏まえてIMOからの要請がなくても動こうと言うことでしたけれども、Fuel Division Systemに関して、例えばIMOが一人用のブリッジということを採用するのであれば、その標準があれば良いと言うことなのか。

私は必ずしも、IMOからの要請だからといって、極言する必要はないのではないと思う。何人いようと安全というのは確保しなければならないと思う。技術的な面に焦点を当てれば良いのではないかと思います。

 

 

 

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