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SC 1から人を出してやってSC 4を支援したいと言うことで、勿論デンマークもそれに沿った招待をしたわけであるが、残念ながら、彼らが考えていたような時間枠で、このミーテイングが実施できないと言うことで、2000年の春という線が今出てきている。

 

議長;

この審議で思い起こすことは、TC 8の新しいSCを再編成したときに、救命関係のSC 1と環境関係のSC 2の2つを新しく作った。これはIMOや産業界からのインプットをこういうところで招きたいということがあったわけである。

SC 11は別の意味があるが、残りのSCについてはほぼ前と同じということがあった。

その中でいろいろな懸案が出てくるのを順次見ていく、SC 1とかSC 2とか、SC 4とかに適宜配分していくわけだが、そうなると、機能的にSC 4のようなところで検討しなければならない。SC 1とも関連が出てきて、重複が起きるのではないかという懸念もある。ただ私としては、別の面から見ると抜けが生じるのではないかという懸念も生じるわけで、SC 1というのは、とにかく規格を作るという意味で急速に作業を進めてほしいというのが議長の要請である。こう言うことでお説教をして申し訳ないけれども、こういう状況のときに、なるだけ早く作業を進めるということを、命題として進めてほしい。ということをここで申し添えたい。

 

6.2 SC 2 Marine environment protection (USA)

(アンジェロ氏報告)

SC 2はまだ新しいSCで、今のところまだ歩く前にこれから這うという状態ではないかと思う。それでいくつか幹事国を探しているということが、作業項目について存在する。そういうわけでこの資料にある、作業項目について興味のある方は、幹事国に立候補していただきたいと思う。ギリシアで良いミーテイングを開催した。そろそろ歩き始めたかなーというところであるが、いろいろな環境問題について、標準的な用語が使われていないと言うことで、この規格を作りたいと言うことで第1歩を踏み出している。

オイルフェンスの件については、近々CDを作成する。来年の6月ころには、出来る予定である。それからアテネの会議では、ドイツが非常に積極的な貢献を行ってくれた。例えば、バラストウオーターの管理について、次は、ごみの管理について産業界のために国際規格を作ることになっている。次のミーテイングについては、恐らく来年の6月にドイツで開催出来ると考えている。ただ2つのことだけを報告して私の報告を終わりたい。

まず、私達のSCの参加の状態についてで、もっと産業界からの積極的な参加を望む。産業界からの参加が手薄なので、今後も参加要請のための努力をしていきたい。IMOからは、私達に対して何ら要請は来ていない。

何故、産業界からの参加がないかということについて、一つは、これまで産業界が自分達でそういうものを作ってきたので、そういうところをギブアップしたくないということが私の憶測であり、また一つの理由だと考える。それから例えばオイルの漏れに対する問題については、それにはOPRCという組織もあるので、どうもISOはOPRCから嫌われているという気がする。

それは、向こうが専門家なので、ISOにかませたくないと思っていると思われる。私は好き嫌いということよりも事態が進めばよいと思っている。

 

議長;

私の印象では、私達の動きでは、まず産業界が動く、産業界が参加をした上で規格を書く、これをIMOに情報として出す。これから10年も経って、IMOの方で、これらについて決めたいという動きが出たときに、安全面ではなくて環境面のBallast Waterの管理に関するような問題の場合、ISOが規格を持っているという状況でありたい。

 

 

 

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