3.5 試験装置及び使用機器
1) 試験装置
試験ガス混合装置
− 耐圧防爆試験装置IEC60079-1対応(信和ガス装置株式会社製)
試験チャンバー
− 約1m四方の試験チャンバー(本規格の小型装置用)と、その内部にプラスチックバックを使用したインナー試験チャンバーを有する。(図1 試験装置の概略 参照)
点火装置
− 単発火花装置
2) 試験ガス
プロパンガス 4.75±0.25vol%(LPG使用)常温
3) 計測機器
ガス濃度分析
− 理研計器株式会社製 赤外線ガス分析計(RI-101D)
− 理研計器株式会社製 ガス検定器(18型)
− 標準プロパンガス(5.05%) ガス濃度分析計校正用
圧力測定
− 圧力変換器 PGM-20KE 共和電業(株)
− 動歪測定器 CDA-110A 共和電業(株)
− 記録計 ORP-1200 横河電機(株)
3.6 試験手順
1) 供試品を試験チャンバーの中に置き、試験チャンバー及び供試品内に試験ガスを導入する。
2) 試験ガスを満たした状態で、供試品内部のガスに着火する。
内部供試品からの爆発により、外部試験チャンバー内ガスの引火の有無を確認する。
試験は連続して10回繰り返す。
3) 連続する10回の試験において、周囲の爆発性ガスヘの引火が無い事を確認した後、供試品の入った試験チャンバーの試験ガスに、外部着火源により点火し、試験に使用された試験ガスが爆発性であり、試験が有効であった事を確認する。
4) 上記の爆発試験を5回繰り返し実施する。
(トータル50回の爆発引火試験を実施する。)
4. 試験結果
4.1 試験装置(爆発チャンバー)の検討
試験装置については、日本船舶標準協会 舟艇ぎ装専門分科会において検討された対象試験機器(電気装置)のサイズ等の検討により、試験チャンバーのサイズは「約1m四方」とした。(平成10年度検討結果より)
上記検討結果を踏まえて製作された試験チャンバーにて、爆発確認試験(予備試験)を実施した。1m四方の試験チャンバーに着火した場合の爆発は非常に大きく、いくつかの問題点が確認された。
1) 爆発が大きく、非常に危険である。(爆発試験の様子を写真1に示す。)
2) 爆発音が大きく、近隣の住民からのクレーム問題が予想された。
以上の結果より、試験方法については、再検討を余儀無くされた。