1. 試験目的
日本船舶標準協会にて、JIS化を検討しているISO8846規格において、規定されている非密封装置の爆発引火試験の実施可否を評価する為、本性能確認試験を計画する。
本試験の目的は、
1) 規格に示す防爆試験の検証
2) 実際に舟艇に使用されている電気機器(供試品)の品質が、この試験規格を満足できるレベルに有るかどうかの確認にある。
2. 検証試験規格
ISO8846: 1990 - Small craft - Electrical devices - Protection against ignition of surrounding flammable gases - 6.Test method - Non-sealed devices
3. 試験内容
3.1 試験実施日
平成11年9月8日〜9月30日
3.2 試験項目
ISO8846規格:爆発引火試験(非密封装置からの周囲ガスヘの引火確認試験)
3.3 供試品
ISO8846規格を引用している試験装置とし、委員会メンバーより提出された以下の電気装置を供試品とした。
供試品-1) ビルジポンプ(ヤマハ発動機(株)提供)
製品は、ポンプ部とモータ部から構成されているが、電気接点を有するモータ部を供試品とした。
供試品-2) シフトスロットル・コントロールユニット(日発モース(株)提供)
製品は、モータ、ギヤ、コントロール・シャフト及びプラスチック製ケースから構成されているが、試験対象としては電気接点を有するモータ部のみを供試品とした。
供試品概要については、図2、図3及び写真5、写真6参照。
3.4 試験方法
試験は船舶艤装品研究所所有のIEC60079-1対応の耐圧防爆試験装置のガス混合装置を使用し、本規格評価用として製作した試験チャンバーに爆発性試験ガス(LPG)を導入し、試験チャンバー内に置かれた供試品の内部爆発を発生させる事により、試験チャンバー内のガスに点火、爆発を誘発しないか否かを試験にて確認する。